「受験させるなら進学塾Sだ」と周囲から言われ、それまで通っていた塾をやめて新5年生(4年の2月)からSに入塾した。 相当大変だという噂は聞いており、今までの塾でも鳴かず飛ばずの成績なのに果たしてついていけるか心配ではあった。 が、親が見捨てるわけにはいかないので、新興宗教に入信するつもりで入った。想像を絶する家庭学習の量。 リスのように回る車の中走り続ける日々。それでも、信者は信心怠らず写経の毎日。 理科はともかく、社会は人間以下。国語にいたっては猿以下の成績しか取れない。
8ヶ月頑張った結果、あまりの甲斐のなさに親の心が折れてきた。 そんな時『ラクして笑って灘、開成』をめくりながら、ようやく朝倉算数道場が東京にもあることを知った。 おそるおそる体験授業に申し込みした。息子には「算数の漫才を聞きに行こう、帰りにレストランに寄るから。」と連れ出した。 「独走受験生養成講座」を初めて拝聴する。 難しいけど面白い!メモだけ取るつもりが、思わずガチでノートを取る。 痴呆老人に近くなってきた脳の一部が、久しぶりに使ってもらって喜んでいるのがわかる。
賢い子達が、難問をどんどん解いていくさまを見るのは清々しい。 さすがに息子には全くちんぷんかんぷんだっただろうと思うが、「難しくてわからなかったでしょ?」と聞くと「大体わかった」 「(そんなはずないだろう)ノートをとったから教えてあげるよ」「いい」とあっさり親子の会話は終了。 心ある親なら身の程をわきまえて、黙々と進学塾Sの宿題を終わらせるべきだ。 しかし、この講義は面白い。下手な映画や観劇やなんとかスクールの習い事(やったことないが)より、ずっと楽しい。
息子には豚に真珠のような講義だろうが、お金を振り込んだら入会させてくれた。 「おたくの息子さんには、無駄だからやめなさい」とは言われなかった。 とりあえず、しめしめ。息子のためになるかどうかはわからないが、私は楽しく脳のボケ防止とストレス発散ができる。 息子をダシにしての現実逃避かもしれないが、息子と一緒の授業を聞けるのは楽しい。
「あ」ざやか! 「さ」すがは日本一の先生、親も子もトークに 「く」ぎづけ!! 「ら」くごよりも、漫才よりも 「さん」すうの方が面白いと気付かせて、勉強の 「す」いっちを入れるのが 「う」まい朝倉先生 「ど」の子も、もちろん 「う」ちの子も 「じょう」だんと真剣さ入り混じった授業にいつの間にか熱中してしまう!! ・・・・それが「朝倉算数道場」