「百聞は一見に如かず!」。
初めて朝倉先生の講義を受けた時に真っ先に頭に浮かんだのがこの言葉でした。そして次に衝撃と驚きの連続!こんな世界があったのか?(本当に塾なの?)算数の世界ってこんなに奥が深いのか?(超ハイレベル!)しかも子供たちはみんな笑いながら勉強している(朝から晩まで6時間近く受講しているはずなのに・・・・・大学生でも無理でしょ?ありえない・・・・・・!)
この記憶は私が長男(当時小5)を初めて朝倉算数道場に連れて行った時のものです。第一印象があまりにも強烈だったので、以来、どの授業の時も必ず息子について行くようになりました。
私が初めて朝倉算数道場の講義内容を知ったのは、昨年8月に特別講座として開かれた「小5基礎講座算数三昧」の終了間際に迎えに行った時のことです。事務の方から「もし来れるようでしたら授業最後の30分程度ですが是非教室を覗いてみてください」と親切に声をかけて頂き、興味本位で喜んで教室に行きました。
その時は授業内容もクラスのレベルも見当がつかず、講義時間もやたらと長い設定だったので(10時〜18時)、正直なところ不安もありました。息子の基礎学力については特に問題ないとタカをくくっていましたが、「最後まで集中できるのか?高度な内容について、ちゃんと自分一人で理解できるのだろうか?初めての塾で友達も知り合いもいない、しかもこんな長時間一人で大丈夫かな?」、とまあこんな気持ちが入り混じっていたように記憶しています。
朝倉先生については、その著書とドリルを十分に読み込んでから道場に足を運んでいるので、レベルについてはある程度は理解しているつもりでした。それだけに期待と不安が入り混じり、半信半疑で教室に入りました。ところが、ドアを開けたその瞬間、子供達の笑い声が教室内に響き渡り、その中心には千両役者(朝倉先生)がいらっしゃる。そして 目をキラキラと輝かせながらじっとその姿を眺めている自分の息子を発見!しかも、教室に来る前より元気になっている姿で・・・・・・一体何でぇ(笑)???
最初は「どうやったらこんな短い時間で子供の心をここまで掴めるのだろう?」、と本当に不思議でしたが、確かな「現実」だったので素直に受け入れて、その日は自分自身も楽しんで講義を受けました。講義内容自体も私の想像をはるかに上回るレベルだったので驚いたのですが、その時の楽しい雰囲気を体験していたので、さほど抵抗は感じませんでしたね。朝倉算数道場の魅力、本質を理解するのに、時間はさほど必要ありませんでした。 たった一度の体験授業で入会は即断即決できました。もちろん、毎回親も一緒に教室に入れてもらえてフォロー自由という有難いお言葉があったので決意できたのですが。
ちなみにうちの長男の学力レベルはというと、当時小5基礎講座が適正だったようで、独走クラスのレベルには到達していませんでした。結局、単元表の半分を過ぎた9月から独走講座を受講することになったので、10月以降の難単元において親子で相当四苦八苦しました。レベルがあまりにも高いうえに、積み上がっているはずの知識が抜け落ちていたからです。この空白を埋めずに強引に先に進むことがあまりに危険なように思えたので、その抜けている空白の部分を埋めるべく、今年2月からは、再度独走講座を選択しながら受験用にもう一つ合格いただき講座を選択し、現在に至っております。 通常の塾だと5年生レベルの講義を6年生になってから受講するというようなことはあまりないと聞きます。でも朝倉算数道場では学年はあまり関係ないようです。多分朝倉先生の方針だと思うのですが、この道場の授業枠には「学年分け」という発想が全く感じられません。独走講座は4〜6年生(大人も含めて)が同じ教室で全く平等に講義を受講していました。最初は驚きの光景でしたが、講義レベルは極めて高く、誰が受講してもその講座に応じた必要な知識は必ず身につく仕組みになっています。実際、現役教師が講義を受けても唸る内容です。うちの家庭のように入会した期間の関係で2度同じ講座を受講する家庭も少なくないと聞いていますが、抜け落ちている所をカバーする作業は間違いなく子供の実力をUPさせます。この「前に戻って学べる仕組み」というのは有難いですね。
最後に最近の息子の様子についてご報告させて頂きます。 入会してから今月で丁度7ヶ月が経過しました。今長男にとても大きな変化が感じられます。学力が驚異的に伸びたことは言うまでもありませんが、何より嬉しいのは、勉強に対する姿勢が変わったことです。主体性というか、自ら進んで高いレベルの勉強をする姿勢がはっきりと見られるようになってきました。安易に親や他人に質問したりする回数も激減しましたし、自信がついてきたせいか、難問にぶつかっても自分の力で考えるようになってきたと感じます。 今まで長男は勉強に対しては、どちらかと言えば受身的な態度でした。これは多分に私の指導の影響が強かったと思います。(余談ですが、私は文系教員免状を持った元高校教師志望です)。今まで私自身が受験勉強や算数という教科をどこか「無機質なもの」と感じており、そんな意識で息子に教えてきましたので、息子の方もただ淡々とこなすことが多かったように思います。教える側の意識がそのまま子供に伝わってしまった感じです。それ故、知恵を使って工夫する楽しさとか、着眼点を変えて発想の転換を図るなんて思いもつかなかったのだと思います。答えが正確に出せればOKだと平気な顔で教えていましから。 「子は親の鏡」。見たものをそのまま吸収します。怖いほど素直で正直です。やっぱり、算数はその面白さを本当に知っている方から習うのが一番いい習得方法だと痛感いたしました。自信と知恵、笑いに満ちた大人から学問を学べば、子供はそのように育つと思います。
朝倉算数道場は「子供の自立」と「親の子離れ」を促すにはまさにうってつけの環境です。卒業まであと10ヶ月、子供の更なる成長と朝倉先生の講義が本当に楽しみです。 大気圏外まで連れて行ってくださるという朝倉先生のお言葉を信じて、これからも子供と一緒に頑張って精進していきたいと思います。